世界では多くの人達が生活している
私達の周りにも、人は沢山いる
外に出れば必ず人に会うことになる
だけど、同じ人だけれど、その人達が自分にとって何か特別な存在ではなく、ただそこにいる人達である
どんなに多くの人とすれ違っても、それはただの同じカテゴリーでしかない
人は沢山の人達と共存しているはずなのに、この世で自分は1人きりなのだと感じる時がある
今だってそうだろう
どんなに1人は嫌だと思ってみても、振り返ってみれば、自分は1人だと思うだろう
人は大人になるにつれて、孤独を強く感じるようになる
だから、1人にならないようにと、誰かを愛し自分の分身を残し、自分は1人ではないと思えるようにしているのだろう
誰にも寂しいなんて言えないから、強がって、1人でも平気なフリをして、涙も流さないで、気高くあろうとする
孤独は人にとって1番の苦しみであるのかもしれない
孤独には勝てないから、逃げて逃げて、そして孤独にならないように、誰かと一緒にいるようにする
そこには本当の愛情や友情はなかったとしても、孤独に負けなければそれでいいと思い込もうとしている人もいる
大半の人がそうだろうが
世界で1人だと感じる人へ
私達は世界で1人だろうか。
あなたがそう感じるのなら、そうなのかもしれない。
だけど、私も世界で1人だと感じることがよくある。
いや、きっと世界で1人なんだろう。
だけど、それには理由がある。
そして、この理由が分かって、自分なりの解釈が出来たとき、あなたはなぜ1人なのかが分かるだろう。
さらには、孤独に感謝することもできるようになるであろう。
私達が孤独な理由は、孤独に理由をつけようとしているからだ。強引な理由を。
誰にも愛されないから、孤独。
誰も自分のことを分かってくれないから、孤独。
誰かが救ってくれないから、孤独。
結局、孤独を感じている人達は、いつでも提供してもらう側についている。
誰かに与えずして、誰かに与えて貰おうなんて、都合のいい話である。
私達は与えなければ、与えられるはずがない。
愛情が欲しいなら、先に自分が相手を愛せ。
自分を分かって欲しいなら、先に相手を知ろうとしろ。
救われたいなら、先に相手に救いの手を差し出せ。
理屈じゃない。
自分が欲しいものが、人からしか貰えないなら、先に自分が提供するしかない。
相手に与えて始めて自分にも返ってくる。
それが人の営みなのだから。