もう1度自分をやり直す。
だから進んできた。これまで。
とにかく何かを始めていく。何かを始めないと、何も変わらないから。
そうやって、進んできた。今も歩みは止めていない。
これからも、何かを始めれば何処かにたどり着くと信じている。
きっと歩みを止めなければ、何かを手に入れられる。そう思っていたから。
ーーーだけど、何かを始めることから生じる苦悩を知った。ーーー
何かを始めるのは最初はワクワクする。
私の場合は、転職活動も恋活もお金を手に入れるための工夫も、全ては新たなることを発見できる、素晴らしいことだと思っていた。
最初は楽しかった。
どうすれば、いかにお金を使わずに楽しめるか考えることも。
どんな仕事に就職するか考えることも。
自分が大切にしたい人を探すことも。
始まり。何も分からない状態。未知の世界。
自分の人生を自分が舵をきって、切り開いて行くこと。考えるだけで楽しくなった。
だけど違った。
全ては楽しいだけではなかった。
私は就職と恋愛はよく似ていると思う。
よく恋愛は縁とタイミングという。
仕事もしかりだろう。
仕事も恋愛もそこに辿り着くためだけに進んでいると思う。
探さなければ出会えない。
出会えたとしても、自分が選ばれなければ、そこに自分の居場所はない。
逆に自分が満足しなければ、選ばれても拒むだろう。
人間は我儘である。
全て無くせば、藁をも掴む思いで嘆く癖に、いざ手を伸ばせば手に入る物が目の前に現れれば、これは違うと拒もうとする。
所詮は全てを捨てられていない。
プライド、意地、矜持。
自分の理想は捨てきれない。それを捨てれば、もはや自分ではなくなる。
何かを始めた私が思ったことだ。
選ばれるモノ、選ばれないモノ。
就職は会社が人を欲しがっている。魅力ある会社であればあるほど人は群がるであろう。
恋愛もしかり。
逆に魅力がなければ、どちらも寄り付く人は減るだろう。寄り付く人が少ない中で、さらに争いに負ければ、自分のプライドはさらに打ち砕かれる。
人は誰しも、魅力的なモノの方を欲しがる。
だけど、自分にはそんな魅力はない。何もない。だけど何かを欲しがる。
対等ではないのだ。身の程知らずといえる。
だけど選ぶ。選択ができる限り。
私は恋愛が先か、就職が先かで迷うことがある。大切な人の為に仕事を頑張ろうと考える。
逆に大切にしたい人が、いなければ仕事は自分が生活出来るラインで妥協すればいいと思っている。
だから、誰かを愛せたらいいなと思っている。
だけど躓く。
仕事もしていない人間。魅力などある訳もない。結局、それが自信を殺して、恋愛すら妥協ラインを探し始める。
こんな自分でもいいと思ってくれる人で妥協する。
そして、愛せない。
愛せないから、無かったことにする。
その結果、相手を傷つける。
もう誰かを傷つけたくなかった。
相手が傷つくくらいなら、出会わなければ良かったと思う。自分が勝手に傷つけているだけなのに。
自分が相手を魅力的に思えば、逆のことが起きる。選ばれない。そりゃそうだ。仕事もしていないから。
歩み続ければ続けるほど、傷は増える。
どちらを選んでも苦しむ。
もう苦しみたくない。
早くこの苦しみの連鎖から救われたい。
出会いと別れ。一期一会。
綺麗な言葉なようで、それは悲しみが隠れている。出会わなければ不幸にならない。出会うから心が掻き乱される。
就職もしかり。受けなければ落ちることもない。
先へ進むことが怖い。早く行き着くべき場所に辿り着きたい。
たった1つでいい。
たった1つ。
大切で守りたい人と一緒にいたい。
そして、それを守れる強さが欲しい。
もう過ちは繰り返したくない。