新卒で入社した会社を辞めるまで part.17

上手くいかない転職活動。

僕は初めての転職の面接をしてから

既に5社の面接をこなしていた。

しかし全て不採用。

若いだけが取り柄だった僕は、

若いからという理由だけで、

書類選考をほとんどの企業からパスで、

面接を受けることができていた。

やはり若さって素晴らしいのだ。

 

だけど肝心の面接で転んでいては

話にならない。

そんな中で僕の家から少し遠い

田舎の企業でライン工の仕事を発見した。

給料は安かったが、

ライン仕事で楽そうじゃないか。

そんな楽そうという理由だけで、

この企業の面接を受けることにした。

 

面接を受けるたびに会社を、

休む僕は、会社では評価は

もう落ちるところまで落ちていた。

会社のおっさんからは、また休むのか…

と言われていたが、

4回目くらいになると

何も言われなくなった。

 

どんどん会社に行きづらくなる。

会社を休んで面接をして終わったら

残りの時間は好きなことをしていた

僕は会社に行くのも億劫になった。

働かずに生きていければ本当はいいのにな。

なんて考えも頭でずっと反芻された。

 

履歴書を送った次の日。

ライン仕事の企業から

面接に来てほしいと連絡が来た。

面接の当日には僕はいつものように会社に、

体がダルくて休みますと朝早くに

連絡を入れた。

すると会社の事務の人に、

もう有給がこれでなくなるよ。と言われる。

とうとう追い込まれた。

もう休むと給料が減る一方だ。

早く転職先を見つけないと。

今回の面接で受かれば良いのだか。

 

僕は面接に向った。

面接してくれた企業は結構小さい会社で、

面接をしてくれたのは、ガタイはいいが、

頼り無さそうなおじさんだった。

そして今までの面接とは違い、

志望動機も聞かれなきゃ、

転職理由も聞かれない。

少し雑談をして、

最後に採用になったらいつからこれる?

とだけ聞かれた。

僕はいつでも大丈夫ですと答えたが

果たして、こんな面接で

受かるのだろうかと不安になった。

 

しかし、その不安とは逆に

次の日にすぐ採用の連絡を電話で貰った。

やった!これで地獄の仕事から開放される!

僕はその日、仕事でどんなに怒られても、

耳に入ってこなかった。

嬉しさのほうが圧倒的に強かったから。

 

仕事が終わり僕はすぐさま

会社の事務所に行き、

仕事を辞めることを伝えようと意気揚々と

事務所のドアを開けた。

 

僕は少し緊張したが、

新しい仕事が見つかったので仕事を、

辞めますと、高校生の時に

面接をしてくれた社長に言った。

社長はいろいろと僕を説得したが、

僕の決意は硬かった。

社長は諦めたのか、

明日までに少し考えてもう一度

仕事が終わったら事務所に来てくれ。

と僕に言った。

 

もう僕の決意は変わらない。

やっとこの仕事を辞めることが

出来るという、

開放感に勝るものは何もなかった。

 

[退職まで残り30日]