新卒で入社した会社を辞めるまで part.15

仕事で死ぬ思いをしてからの

僕の行動は早かった。

 

親にもう今の職場で仕事は出来ないと

泣きながら相談した。

親は呆れていたような、

心配しているような、

複雑な心境だったと僕は思う。

 

そして、親から仕事を辞めるための

条件を1つ提示された。

その条件は、

次の仕事を決めてから

辞めることという事だった。

次の仕事を決めればやめられる。

僕は今の仕事を辞めるために

なりふり構わず転職活動を

本気で始めることにした。

 

仕事の帰りには、

行けるときには毎日ハローワーク

通い求人を検索した。

 

仕事の方は、まだ出来ることの少ない僕は、

出来るだけ作業をしているように

見せるため、

段取りと片付けだけは頑張った。

見て盗むという職人の仕事スタイルでは、

僕は到底仕事を覚えられなかったから。

僕に罵声をかけ続けた、

メガネのおじさんも

ちょっと言い過ぎたと思ったのか、

最近少しだけ優しくなった。

 

僕は、仕事とハローワーク

往復する日々に疲弊していたが、

それでも職場から逃げたかったから、

とにかく自分が出来そうな仕事を探し、

ハローワークから紹介状を書いてもらい、

履歴書を送りまくった。

 

僕は職種にこだわりがなかった。

ただ大手に入れれば、

こんな使えない自分でも

会社に残ることは容易だと考えていた。

とにかく大きな会社へ、安定した会社へ。

給料が多い企業へ。

望めば望むだけどんどん

強欲になっていった。

とにかく、今より楽な会社へ行きたかった。

 

そんな日々が2週間程立ったある日。

仕事のお昼休み中に

知らない電話番号から着信がきた。

僕は電話にでると、

履歴書を出した職場から

面接に来てほしいという連絡だった。

 

僕はとうとう、

転職のための大きな一歩を

踏み出したのである。

 

[退職まで残り45日]