新卒で入社した会社を辞めるまで part.13

新しい部署での仕事を初めて、

1週間ほど立った。

僕は相変わらず仕事は遅いし

覚えられないでいた。

 

僕は作業車の運転も上手くできないので、

現場へ向かうときは毎日に、

メガネのおじさんに運転してもらっている。

僕は運転してもらう事を申し訳ないなと

思ってはいたが、

運転する自信もないので

助手席にいつも乗っていた。

 

お前、ちゃんと道覚えようるか?

唐突にそう言われ僕は焦った。

現場への道を

ほとんど覚えていなかったから。

 

車に乗せてもらっているときは、

ボーッと何か他の事を僕は考えていた。

この仕事続くのかなとか、

休みの日はなにしようかなとか。

そんなボーッとしている僕の態度に

痺れを切らしたのかもしれない。

 

背の高いおじさんは、

おい!何やっているんだ!

と僕に言うことが増えていった。

 

仕事中に、

何をしたらいいか分からない僕は、

役に立つと思って工具を用意したり、

現場の整理をしたりするのだが、

全然的はずれなことばかり

やらかしてしまっているみたいだ。

 

普通の人ならこう動くであろうことが、

僕には出来ていなかった。

だから僕のやる行動は

読みづらい行動で

他人から見ると何をやっているか

分からなく、不自然な行動に見えるらしい。

 

メガネのおじさんは、

怒らせるために変な行動しているんだろう?

そろそろちゃんとしてくれよ!

と真顔になる。

 

ちゃんとしているつもりだけど、

他の人たちからは

ふざけた行動にしか見えないみたいだ。

 

新しい部署での仕事は、

決まった作業と言うのがほとんどなく、

状況を見て動くのが当たり前だった。

 

状況を見て動くのが

僕は極端に苦手なようだ。

 

日を追うごとに、

怒られる回数が増えていく。

前の金髪の先輩みたいに、

怒鳴りながらでも、

色々気にかけてくれる人なら

良かったのだけれど、

新しい部署のおじさん達は、

使えないならほっとく。邪魔な時は怒る。

そんな感じだったので正直

僕の居場所なんて

ないんじゃないかとさえ思った。

 

辛い。あまり相手にされていないのは、

恫喝されるより辛い事かもしれない。

僕は慣れない仕事と、新しい環境で、

もう限界に近かった。

 

[退職まで残り82日]