新卒で入社した会社を辞めるまで part.12

新しい部署に配属になった日。

今回は初めて現場入りする時と違い、

自分で新しい部署の下見をして、

どこに何があるかを

自分で把握しなければならなかった。

 

僕は新しい部署に早めに出勤し、

どこに何があるかを確認した。

トイレはここで、ロッカーはここか。

 

一通り確認できた僕は、

とりあえず部署の詰め所に向った。

 

まだ始業時間の30分前

ということもあってか、

ほとんど人は集まっていなかった。

 

僕は新部署の室長だと思われる人に

挨拶をした。

すると、ああ君が新しく

移動になった子だね。

と笑いながら応じてくれた。

 

君の会社の人たちの席はここだよ。

と教えてくれたので

僕は席に座って待つことにした。

10分後くらいに、

僕と同じ会社の先輩達が出社してきた。

 

新しい部署の先輩はおじさん2人だった。

一人は背が高く、もう60歳手前のおじさん。

もう一人は、

少し背が低くメガネを掛けたおじさんだった。

 

僕は今日から宜しくお願いしますと

挨拶した。

すると背が高いおじさんが頭を撫でてくれた。

メガネのおじさんもニコニコしていて、

感じのいい人達だった。

もしかしたら前の部署より

良いところなんじゃないか?

そんな期待が湧いてきた。

 

初めての仕事は溶接の仕事だった。

溶接とは鉄と鉄をくっつける

作業の事なのだが、

僕は溶接を実際の作業でやったことが無かった。

おじさん達にできるか聞かれた時に、

まだやったことが無いと答えるしかなかった。

そう答えると、

おじさん達は何も言わず溶接の作業を始めた。

見ている事しかできない僕は、

出来るだけ雑用や片付けを

進んでやるようにした。

 

今日の仕事を終えるとおじさん2人は

そそくさと帰っていった。

仕事は早いし、

特に何か言う人達でも無さそうだ。

だけど溶接がメインの仕事になりそうな

感じだったから早く溶接を

覚えないといけないな。

初めての部署の1日は

特に何も言われずに終わった。

 

[退職まで残り89日]