新卒で入社した会社を辞めるまで part.9

 

また新たな現場に

派遣されることになった僕は、

いつものように憂鬱な気分で

会社の詰め所に座っていた。

 

しかし今日はいつもと状況が違った。

茶髪の兄さんが会社にやってこない。

いつもなら早く出勤しているのに

なぜだろう。

 

僕は気になったが聞けないでいた。

すると金髪の兄さんが、

今日はアイツどうしたんだ?と、

先におっさんに聞いた。

 

お「ああ、今日は休みみたいだよ。」

 

金「はぁ?」

 

金髪の兄さんは僕の方を見る。

そして、最悪じゃねぇか。と呟いた。

 

現場へ行く途中は終始無言だった。

金髪の兄さんは、

いつもよりかなりイライラしていた。

 

現場に到着するも、金髪の兄さんは、

ずっと無言。

何か指示をもらうにも話しかけるのも、

ためらうほどだった。

 

僕は何をしたらいいですか?と訪ねた。

すると、金髪の兄さんは、

逆に聞くけど、お前は何ができるん?

という返事を返した。

それ以外の会話はしていない。

 

その日は、金髪の兄さんは僕に何かを

頼むことも、言うこともせず、

ただモクモクと作業をこなしていた。

罵声も何も言われないのは、

正直なぜか辛かった。

 

今日の作業が終わり帰る途中、

金髪の兄さんは、僕に言った。

おめぇ、他の仕事探せ。

ハローワークに行ってこい。

それだけ言って、あとは何も言わなかった。

 

ここで普通の人なら、気合を入れ直したり、腹が立ったりするものだろう。

だけど僕は、

もうこの仕事は限界なのかも知れないと

思い始めた。

だけど、そんなに簡単に

仕事なんかやめられるわけ無いと

考えていた。

仕事をやめたいなんて言ったら、

親がどんな顔をすることか。

 

そんなことを考えながら、

詰め所のロッカーで

服を着替え帰り支度をしていた。

ロッカーから出て自分の車に戻る途中で

また、金髪の兄さんに会い、

ハローワークに帰りに寄れよ。

と念押しされた。

 

僕はもういいや。

そう思いハローワークに帰りに

寄ることにした。

もちろん誰にも相談しないままに。

 

[退職するまで残り179日]