何かを志すのは簡単だと思う。
だけどそれをやり抜くのは難しい。
どんなに意味のある事だと、
自分が分かっていたとしてもだ。
僕はいつも何か目標をすぐに立てるが、
なかなか続かない。
なぜか分かっている。
執着心が足りないからだ。
絶対に諦めない、
なんて考えたことなかった。
駄目だったら仕方がなかったとか、
向いていなかったとか、
そんなふうにしか思わなかった。
いつの間にか、
自分の人生に折り合いをつけながら、
生きてきた。
いつだって上手な諦め方を考えていた。
どんなに頑張ったって、上には上がいる。
だから頑張っても無駄なこともある。
きっと自分には向いていなかったんだ。
だから他のことを探そう。
大丈夫。次は上手くいくよ。
自分を慰め、
駄目だったことはすぐに忘れてしまう。
それが僕の上手な生き方だった。
諦めたくない。
そう自分に言い聞かせないと、
人生は諦めの連続になると思う。
どこかでそのことに気づかないと、
一生何かを成し遂げることは、
出来ないとさえ思う。
何かを成し遂げる人には、
絶対に譲らないという執念がある。
誰が何と言おうと、
自分を信じて貫き通す力がある。
自分の考え方で人生は悲劇にもなるし、
喜びに満ちたものにもなる。
幸せになりたいなら、
人と自分を比べないことだ。
比べれば必ず苦しむことになる。
人と自分を比べること自体が、
逃げ道を探す入り口になる。
人と比べそうになったら、
過去の自分と今の自分を比べてみるといい。
昔の方が良かったって思えるなら、
そんな生き方もできるということだ。
過去の自分が出来ていたんだから、
今の自分に出来ないわけがない。
(病気や事故は除いて)
今の自分の方がましだと思うなら、
間違えなく自分は前進している。
今やっていることは無駄にはなっていない。
何かをやり始めて、諦めそうになったら
何かをやり始める前の、
過去の自分と今の自分を比べてみること。
何もやらなかった自分より、
何かを始めた自分の方が、
立派だと思えるはずだ。
ならこれからも頑張っていることを、
続けるべきだ。
また苦しくなった時、
昔より前進していると思えるはずだ。
昔の方がましだったと
思える時まで続けることだ。
自分がやろうと思って始めたことだ。
昔より成長出来ていることに、
ちゃんと気づくことが出来れば、
まだ続けてみようと思えるはずだ。
それの繰り返し。
自分の成長を振り返ることが、
執念深く物事を続ける基礎になると、
僕は分かった。