いまを生きるということ


今までずっと走り抜けてきた。

現実から目を背けたくてずっと走ってきた。

そんなに必死で何から逃げてきたのか。

 

考えると分からなかった。

僕は一体何から逃げてきたんだろう。

 

そして走り続けてとうとう、

僕は躓いてしまった。

さらには、起き上がれなくなってしまった。

 

起き上がれなくなったのが、

休職の始まりだった。

 

僕が何から逃げていたのか分かったのは、

休職して全てを受け入れることに、

なってからだった。

 

僕が必死になって逃げていたのは、

自分自身でつくった

プレッシャーからだった。

 

いま思えば、

僕は自分に期待しまくっていた。

 

ずっと自分は人々が成し遂げられない

成功を成し遂げるのだと感じていた。

 

根拠なんてない。

ただ僕は普通の人達とは違う。

だから普通の人が出来ないような

凄いことが出来る。

そう思っていた。

 

自分に過度の期待をしていたんだ。

社会人になっても、

僕はここで働くような人間じゃない。

ここは成功するまでの通過点。

こんな奴らと一緒にしてほしくない。

そう考えていた。

 

人を見下すことで、

自我を保っていたのかもしれない。

 

彼女をつくったり、

文章を書いたり、

投資の勉強をしたり。

それは人より優位に立ちたいが為に、

してきたことだったような

気がしているんだ。

 

誰にも負けたくなかった。

誰にも負けるはずがなかった。

僕が進む道は必ず、

成功が約束されているのだ。

そう本気で思っていた。

 

だが、いまはどうだとう。

自分に必死に成功しろ!

僕はやればできる!

お前はこんなもんじゃないだろう!

そう自分に言い聞かせて、

しゃにむに自分を追いやっていた。

 

親や他人からの力なんて借りなくても、

立派な成功者になれ。

いやなれる。

だから引き返すな。

 

僕は自分をイジメていただけだった。

遠回りしてようやく僕は、

人は一人では生きられないのだと

気づいたんだ。

 

どんな成功より、

大切なことが何となくわかった。

 

それは、自分の生きている

この瞬間までの積み重ねを

尊く思えることだ。

 

このいまという時間にたどり着くまでに、

自分が繋いできた時間のバトン。

それを持っているのは、

今の自分だと気づくことだった。

 

いつかの成功の為。

ここは自分の居場所ではない。

誰もあてにしたくない。

そうやって頑張る人もいるだろう。

 

だけど、そんな生き方は続かない。

いつかを繋いでいるのも今の自分であり、

バトンを繋いできた過去の自分も、

今の自分を、いつかの自分だと

思っていたことだろう。

 

なぜ今日から目を背けていくのだろう。

なぜ未来を生きようとするのだろう。

今日出来なかったことを、

いつかの自分に繋ぐのはやめにしないと。

そのいつかは永遠にこないだろう。

 

僕は未来の自分に全て押し付けてきた。

いまその未来の自分の順番が回ってきて、

どうしようもなくなってしまった。

 

だけどどうしようもないから、

もう、いつかの自分に期待しなくても

自分のバトンに責任を持つことが出来る。

 

いや責任を持つしかなくなった。

いまが僕の生きれる時間だから。

 

成功なんて求める時にはやってこない。

成功は夢中になっている時に

ふいにやってくるものだ。

 

いまを嫌っている者に、

未来は微笑まないだろう。

 

いまという時に感謝することから、

僕は始めることにした。

 

ありがとう。

今日ここまで命を運んでくれて。

 

ありがとう。

今までのことは無駄じゃなかった。

 

ありがとう。

照れ臭いけど両親に。

そして、自分に。

 

これからも宜しく。